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唾液の働きとは?2024.02.19

唾液は主に耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな唾液腺から、1日に約1000〜1500mlほど分泌されます。ただし、加齢により影響を受けやすく、30代をピークにして減少し始めます。また、唾液の分泌量は時間によって変化します。食事中は増えますが、睡眠中は減少する傾向にあります。
抗うつ剤や鎮痛剤、抗ヒスタミン薬など、薬の中には副作用として口渇(唾液が減少する)が現れる薬があります。

唾液の主な作用

  • 自浄作用:歯や歯間に付着した食べかすや歯垢を洗い流す
  • 抗菌作用:抗菌成分が口内の細菌の増殖を抑える
  • 緩衝作用:飲食により酸性に傾いた口内のpHを中和し、虫歯を防ぐ
  • 消化作用:アミラーゼという酵素がデンプンを分解し、消化を助ける
  • 再石灰化作用:飲食により溶けかかった歯の表面を修復し、虫歯を防ぐ
  • 粘膜保護作用:口内の粘膜を保湿し、保護する

唾液の分泌量が減少するとどうなる?

  • 虫歯になりやすくなる
  • 口臭が強くなる
  • 歯周病にかかりやすくなる
  • 口内炎ができやすくなる
  • 嚥下障害、咀嚼障害、発音障害、味覚障害などの問題が起こりやすくなる

唾液の分泌を促すには、唾液腺のある場所を軽くマッサージしたり、舌を意識的に動かしたりすると効果的です。また、水分補給によって十分な水分を摂取することで、唾液の分泌が促進されます。日頃からお口の健康に関心を持ち、潤いのある口腔環境を保つことが重要です。