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知覚過敏はなぜ起こるのですか2022.11.28

冷たいものを食べた時に一瞬しみる感覚に襲われることは無いですか?
歯がしみる原因は様々なことが考えられますが、
冷たいものが歯に触れた「一瞬だけ」しみる場合は、知覚過敏が考えられます。

知覚過敏は、正確には象牙質知覚過敏といい、
象牙質が歯の表面に露出することにより起こるものです。
象牙質が露出したら必ず起こるわけではありませんが
象牙質の中には象牙細管という神経につながる管がたくさんあり、
これの入り口が露出した象牙質の表面に開いている場合に
刺激を受けることで神経が刺激されて痛みが生じることがあるとされています。

このような状態になるには、主に次のようなことが原因であると考えられます。

 

1つ目は歯肉退縮

これはつまり歯茎が下がってしまうことです。歯周病や加齢現象、ブラッシングにより、歯茎がだんだんと下がってくると、歯茎にもともと覆われていた歯根が露出してきます。歯根には歯冠部(歯の頭の部分)とは違ってエナメル質が表面になく、象牙質がむき出しの状態です。そのため、少し歯茎が下がるだけでも過敏に刺激を感じてしまいやすくなります。

 

2つ目は歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯がすり減る、または歯に亀裂が入ってしまうことによりしみる症状が出る場合があります。また、歯に非常に強い力がかかることによって、歯の根元部分が欠けてしまう「くさび状欠損」を起こし、その部分から知覚過敏が起こる場合も多く見られます。

 

3つ目は治療特定の歯科治療による影響

象牙質に達する虫歯を削る場合、神経にはどうしても刺激が加わってしまいます。この刺激により、神経が過敏になって、治療直後は冷たいものがしみやすくなります。
また、歯の根元についている歯石を除去することにより知覚過敏が起こることもあります。
ただし、歯石は歯周病や虫歯などの原因になるため、しっかり除去する必要がありますよ!

ホワイトニング中にも知覚過敏の症状が出ることもあります。

 

4つ目は酸による影響

炭酸飲料やフルーツジュース、新鮮なトマトなどの酸性食品の大量摂取や
胃酸の逆流などによる酸の影響でエナメル質が溶かされ
象牙質が露出することがあります。

 

 

知覚過敏は自然に症状がなくなるケースもありますが、原因によって対応が異なってきますので一度歯科医院にご相談ください。