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Q. 歯並びは遺伝しますか?2021.09.21

Q. 歯並びは遺伝するのですか?

歯並びが親御さんから子供さんに遺伝するかというと、歯並びが直接遺伝するというよりも、歯並びを作る基本的な要素、例えば骨の大きさ、骨の前後的な位置、歯の大きさ、歯の数などが遺伝すると言った方がいいと思います。

歯並びを形成する基本的な要因が似ていれば、似たような歯並びになる可能性が高く、結果として遺伝したということになります。よくあるのが、親御さんが受け口の場合だと子供さんも受け口になりやすい、親御さんにひどい歯のガタガタがあると、子供さんも歯のガタガタになりやすいなどです。これは、上下の顎の大きさのバランスや歯と顎の大きさのバランスが遺伝した結果です。

しかし、似たような要因を持っていたとしても、必ずしも同じ歯並びになるわけではありません。というのは、歯並びは遺伝的な要因だけではなく、環境的な要因つまり後天的な要因でも変化するからです。

 

では、後天的な要因にはどのようなものがあるのでしょうか。

お子さんに以下のような習慣がある場合は注意しましょう。

・指しゃぶり
・舌の癖(舌で前歯を押す・舌を出す)
・頬杖をつく
・姿勢が悪い
・固い食べ物を食べない

歯並びは、特に上記のような生活習慣が子供のときにある場合悪くなるといわれています。

特に、柔らかいものばかり食べていると前歯だけで食べ物を噛んで飲み込むので、顎が発達しません。お子さんには、固い食べ物もバランスよく食べさせるようにしましょう。

 

また、乳歯の虫歯も歯並びが悪くなる原因です。「乳歯は生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」と考えている方はご注意ください。

乳歯の虫歯が増えると、噛む際に悪い癖がついてしまい、本来の生え変わりのタイミングよりも早くに乳歯が抜けてしまうことがあります。その結果永久歯が生えるスペースがなくなり歯並びが悪くなります。

甘い食べ物や飲み物を与えすぎず、歯磨きの際には仕上げ磨きもしてあげることで虫歯を予防するようにしましょう。

歯並びの良し悪しは遺伝で決まる要素もありますが、生活習慣とも深い関わりがあります。まずは生活習慣の見直しを行ってみてください。

お子様の歯並びで気になっていることがございましたら、矯正の相談も行っておりますのでスタッフにお気軽にお声がけくださいね。