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口呼吸はどんな影響がありますか?2021.04.13

 

マスク生活が長引き、風邪や花粉症が気になるこの季節、ついついお口で呼吸をしていませんか?

口呼吸はさまざまな病気を引き起こします。もちろんお口の中にも影響があります。

ご自身の呼吸を意識してみて、最近口呼吸になっていませんか?

 

 

通常の鼻呼吸では、空気中に漂う雑菌やほこりなどの異物の大部分が、自然にろ過されるしくみになっています。

口呼吸は、刺激物や異物を直接体内に吸い込んでしまうため、身体の免疫機能を直撃してしまいます。

 

具体的に口呼吸によるお口への影響の一つは虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

口の中が乾燥するので、唾液による殺菌や消毒作用が発揮されず、口の中は雑菌などが常に繁殖しやすい状態になります。むし歯や歯周病が起こりやすく、口内炎、ヘルペスなどもできやすくなります。

唾液には再石灰化と呼ばれる虫歯を予防してくれる働きや、唾液に含まれる「ラクトフェリン」などの抗菌物質が虫歯菌や歯周病菌の侵入を妨げ、増殖を防ぎます。

それらの力が発揮されなくなるので虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。

 

また口呼吸は歯並びにも影響します。

口が開きっぱなしになっていると、下の顎が常に下がっていることになります。同時に舌の位置も下がり、口周りの筋肉が発達しません。

口呼吸は上顎の発育にも多大な影響を与えます。成長期に鼻を使わず、口で呼吸をする習慣が付いてしまうと鼻腔の成長が足りず、上顎の歯列が狭窄などを起こす可能性があり、結果として上顎前突などの不正咬合の原因にもなります。

 

歯並びは舌が前歯を押す力と、口の周りの筋肉が歯を締め付ける力のバランスによって成り立っています。口呼吸になっていると、この締め付けを与える口の周りの筋肉が鍛えられません。そのため、舌からの圧力だけを受けて歯が前に押し出されてしまうのです。

口呼吸をする事で上顎の発育が悪くなり、結果、歯並びが悪くなります。歯並びの悪さは様々な身体に悪影響を及ぼすため、成長期の段階で歯並びが悪くならないようにお子さんを気にかけるべきです。

歯並びの矯正を行う前に、口呼吸を治していくことが大切です。

 

もちろん、虫歯や歯周病が悪化しないためには、毎日している歯磨きが大切です。

しかし、口呼吸が癖付いてしまうと、風邪ひきやすくなってしまったり、歯並びや虫歯、歯周病の悪化、口臭など、色々なことに影響を及ぼしてしまいます。

 

一度毎日している呼吸に意識を向けてみてはいかがですか?

花粉やマスクで辛い時期ですが鼻呼吸の習慣を意識しましょう!