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Q.タバコで歯茎の色は変わりますか?2020.04.17

みなさんは、タバコ=肺などというイメージがある方が多いのではないでしょうか。

しかし、タバコは肺以外にも体の様々なところに悪影響をあたえます。

お口の中ではどうでしょうか。

 

タバコを吸うことによって歯茎の色が黒っぽくなることがあります。

健康的な歯茎がピンク色をしているのは、歯茎の中にある毛細血管が透けて見えているためです。タバコを吸うと、ニコチンの影響で歯茎の毛細血管が収縮し、血管内を流れる血の量が少なくなるため、歯茎が黒ずんで見えるようになります。

また、タバコを吸うと有害物質から歯茎を守るためにメラニン色素が作られます。通常、メラニン色素の働きは体内のビタミンCによって抑制されますが、タバコを吸うと体内のビタミンCが大量に消費されるため色素沈着がおこりやすくなります。喫煙歴が長くなるほど、歯茎はどんどん黒ずんでしまうでしょう。

 

また、タバコのヤニで歯が茶色くなるのは知っている方も多くいるのではないでしょうか。

ヤニはタールという真っ黒で脂っぽい液体の物質からできています。

それがタバコに含まれているために、黒いタールが薄まって茶色や、黄色のような色で歯に着色していきます。

ヘビースモーカーの人の中には、真っ黒な歯をしている人もいるようです。

また、これらの色素沈着は歯磨きではおとすことができません。

 

 

タバコを吸うことによる影響は歯茎の色や歯の色素沈着以外にもあります。

タバコを吸うと歯茎の毛細血管の流れが悪くなり、歯茎に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。すると、細菌への抵抗力が落ち、歯茎や骨などの組織が炎症をおこす歯周病のリスクが高まるでしょう。歯周病は重度になると歯が抜け落ちてしまう怖い病気なので、早めの治療が必要になります。

また、喫煙によって唾液の分泌が抑制されると、唾液による自浄作用が弱まることで、歯に歯垢や歯石が付きやすくなります。口腔内環境の悪化は口臭の発生にもつながるので、喫煙者は非喫煙者と比べて歯周病や口臭のリスクが高まることを覚悟しておかなければなりません。

 

歯の健康維持、特に歯周病の改善を目指すのであれば、禁煙は必須事項なのです。