MIペーストとは?フッ素との違いと効果的な使い方
歯の健康を維持するためには、日々のケアが欠かせません。その中でも、むし歯予防や知覚過敏症状の改善に効果が期待できるのがMIペーストです。今回はMIペーストの特徴や効果、正しい使い方に加えて、フッ素との違いについて詳しく解説します。
MIペーストとは?
MIペーストは、**CPP-ACP(リカルデント)**という成分を含んだペーストで、歯の再石灰化を促進する効果があります。CPP-ACPは、牛乳由来のカゼインホスホペプチド(CPP)と非結晶性リン酸カルシウム(ACP)を組み合わせたもので、歯に必要なカルシウムとリン酸を供給します。これにより、初期むし歯の進行を抑え、エナメル質の修復を助けます。
MIペーストの主な効果
- 歯の再石灰化を促進(カルシウム・リン酸を補給)
- 知覚過敏の軽減
- 口腔内のpHバランスを整え、むし歯のリスクを低減
- ホワイトニング後のケア
MIペーストとフッ素の違い
MIペーストとよく比較されるのがフッ素ですが、両者の役割は異なります。以下の表でその違いを見てみましょう。
MIペースト | フッ素 | |
---|---|---|
成分 | CPP-ACP(リカルデント) | フッ化ナトリウムなど |
主な役割 | カルシウムとリンを補給し、歯を修復する | 歯の表面を強化し、酸に溶けにくくする |
作用の仕組み | 歯に必要なミネラルを補給し、再石灰化を促す | 歯のハイドロキシアパタイトをフルオロアパタイトに変え、耐酸性を高める |
ホワイトスポット(白斑)への効果 | 改善が期待できる | 予防効果はあるが、できた白斑を消す効果は限定的 |
知覚過敏への効果 | 緩和効果がある | 一部のフッ素製品にも知覚過敏を抑える効果あり |
使用方法 | 歯に塗布して3〜5分間放置 | 歯みがき粉やフッ素塗布剤として使用 |
どちらを使うべき?
MIペーストとフッ素はそれぞれ異なる役割を持つため、併用することで最大限のむし歯予防効果が得られます。
洗口液をお使いの場合
MIペーストを洗い流してしまわないように、洗口液使用後にMIペーストを塗布してください。
MIペーストの使い方でいまいちイメージがつきにくい人は 『お顔に使うフェイスパック』 をイメージしてください。
フェイスパックも先にお肌を整えてから美容成分たっぷりのパックで効果を高めますよね。
MIペーストはこれを歯に置き換えたもので、フッ素をMIペーストで歯に閉じ込めることで、より効果的に歯質を強化することができます。
MIペーストの正しい使い方
MIペーストは、歯みがき後に使用することで最大限の効果を発揮します。以下の手順で使用しましょう。
1. 歯みがきをする
通常の歯みがきをして、口の中を清潔にします。フッ素入り歯みがき粉を使用した場合は、軽くうがいをしましょう(完全にすすぎすぎない方が効果的です)。
2. MIペーストを塗布する
歯ブラシを使って、MIペーストを歯の表面に均一に塗ります。特にむし歯になりやすい部分に重点的に塗るのがおすすめです。
3. 3分間そのまま放置
ペーストがしっかりと歯に浸透するように、しばらく口を閉じたままにします。この間は唾液を無理に飲み込まず、口の中にとどめておくとより効果的です。
4. 軽く吐き出し、30分は飲食を控える
ペーストを軽く吐き出した後、30分ほどはうがいや飲食を控えましょう。これにより、成分が歯にしっかりと作用します。
就寝中はとくに唾液の量が減るため、 就寝前にMIペーストを使用することで唾液に代わりに口腔内を虫歯になりにくい環境に整備してくれます。
使用量を約1cm(0.3g)とした場合、チューブ1本(40g)で130回以上使用できます。
MIペーストの注意点
① 牛乳アレルギーの方は使用できません
MIペーストは牛乳由来の成分を含んでいるため、乳製品アレルギーがある方は使用を避ける必要があります。
② フッ素入り歯みがき粉との併用が推奨
MIペースト自体にはフッ素が含まれていません。そのため、フッ素入り歯みがき粉と併用すると、よりむし歯予防効果が高まります。
③ 子どもの誤飲に注意
小さなお子さんが使用する場合は、飲み込まないように保護者の方が見守りながら使用しましょう。
まとめ
MIペーストは、歯の再石灰化を促し、むし歯予防や知覚過敏の軽減に役立つペーストです。特に、矯正治療中の方や初期むし歯が気になる方におすすめです。一方、フッ素は歯を強化し、むし歯を予防する効果があります。両者を併用することで、より効果的なオーラルケアが可能になります。
毎日の歯のケアにMIペーストを取り入れて、健康な歯を守りましょう!