- 仕上げ磨きはいつまで?2024.11.14
仕上げ磨きは、子どもの口内ケアの基礎を築く大切な役割を担っています。しかし、どの年齢まで続けるべきかについては、迷う保護者の方も多いかもしれません。今回は、仕上げ磨きの重要性や、続けるべき期間について詳しく解説します。
仕上げ磨きの役割と重要性
子どもの歯は大人と比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすいという特徴があります。小さな子どもが自分で丁寧に磨くのは難しく、歯の隙間や奥歯の裏側など、磨き残しが多くなりがちです。そのため、保護者が仕上げ磨きを行うことで、磨き残しを防ぎ、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。
さらに、仕上げ磨きを通じて子どもに「歯をきれいにすることの重要性」を教え、毎日の歯磨きを習慣化するサポートにもつながります。
仕上げ磨きを続ける目安の年齢
小学校低学年(6〜9歳)まで
小学校低学年くらいまでは、基本的に仕上げ磨きを続けることを推奨する歯科医が多いです。低学年の子どもは、まだ手先の動きが未熟なため、歯ブラシを十分に使いこなせず、磨き残しが多くなる傾向があります。また、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」は永久歯の生えかけは高低差ができるため、特に虫歯リスクが高まるため、この時期の仕上げ磨きは特に重要です。
小学校中学年〜高学年(10〜12歳)まで
小学校中学年以降は、少しずつ自分で磨く練習を増やしていく段階に入ります。ただし、この年齢でも細かい磨き残しが残りやすいため、少なくとも寝る前の仕上げ磨きだけはサポートを続けるのが理想的です。特に10〜12歳は、思春期前の時期で虫歯リスクも高まることから、最後の仕上げとしてのチェックを続けるのが良いでしょう。
中学生以降(13歳以上)
中学生くらいになると、ほとんどの子どもが永久歯に生え替わり、手先の器用さも向上してきます。この頃までに、正しい歯磨き習慣を身に着けることが目標です。13歳以降は基本的に自分で磨けるようになっているため、仕上げ磨きは必要なくなることが一般的ですが、月に一度などのペースで「磨き方のチェック」を行い、正しい磨き方が身についているか確認するのもおすすめです。
仕上げ磨きのポイント
仕上げ磨きは、ただ歯を磨くのではなく、磨き残しの多い部分を意識し、丁寧に行うことが大切です。以下のポイントを押さえて仕上げ磨きを行いましょう。
- 磨き残しが多い部位に注意
奥歯の噛み合わせ部分、歯と歯茎の境目、歯の裏側などは特に念入りに磨きます。 - 優しく短いストロークで磨く
歯のエナメル質が傷つかないように、力を入れず短いストロークで優しく磨きましょう。 - フッ素配合の歯磨き粉を使用する
フッ素には歯の再石灰化を助け、虫歯予防に効果があるため、フッ素配合の歯磨き粉を活用すると良いでしょう。 - 仕上げ磨きの際に声かけを行う
磨きながら「ここが磨けていると虫歯になりにくいよ」など、歯磨きの意義を子どもに理解させる声かけをすると、習慣づけに役立ちます。
仕上げ磨き後のケアも大切
仕上げ磨きの際には、デンタルフロスや歯間ブラシも併用するとより効果的です。また、定期的な歯科検診を受けて、虫歯や歯並びのチェックをすることで、口腔ケアの意識が高まります。
まとめ
仕上げ磨きは、虫歯予防だけでなく、子どもの歯磨き習慣の基礎を築く大切なケアです。仕上げ磨きは小学校低学年までは必ず続け、その後も寝る前だけでもサポートを続けると安心です。最終的には中学生前後で自立させることを目標とし、家庭での口腔ケアと歯科検診を併用して健康な歯を維持していきましょう。
- 磨き残しが多い部位に注意