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虫歯と”カイスの輪”2024.08.30

 虫歯はどうして出来てしまうのか? 

 それは、虫歯の原因菌が産生する酸によって、歯が溶けていくからです。 が、他にもいくつかの要因が重なることによって虫歯ができてきます。 

 それを分かりやすく表したものがあります。 ”カイスの輪”と言って、1960年代にアメリカ人の研究者であるカイスが提唱した、虫歯の発生要因を説明するものです。 虫歯は、歯の質、食べ物(特に砂糖)、虫歯の原因菌、の3つの要素が重なることで発生すると考えられており、この3つの要素を「輪」で表しています。  “歯の質”とは、その人個人の歯の硬さや、歯並び、歯の形、唾液の質など、個人の持つ要因で、”食べ物”とは、そのままですね、特に砂糖です。 砂糖の成分であるショ糖が影響します。 ”虫歯の原因菌”とは、酸を産生したり、歯にとりついたりする、虫歯の原因の細菌です。 

 また、最近ではそこにもう一つの要因をプラスして考えることが多いです。 それは、”時間”です。 歯が酸に晒されている時間のことを言います。 食事や間食や、ジュースなどの飲料を飲んだあと、歯磨きをせずにいるとそれだけ歯は酸に晒され続けることになります。 また、間食やジュースを頻繁に摂取すると、頻繁にお口の中の環境が酸性になることになり、やはり長時間酸に曝露することになります。

 この時間を含めた、4つの輪が重なる時、虫歯は出来やすい状況になっています。 それらの要素を取り除き、避けることで虫歯は予防することができます。