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夏の水分補給について2024.08.09

こまめな水分補給は体調管理に欠かせませんが、飲み物の選択には注意が必要です。特に夏場の水分補給でよく選ばれるスポーツドリンクや栄養ドリンクには糖分が多く含まれており、この糖分が虫歯の原因になる可能性があります。

熱中症予防には、塩分と糖分を含んだ飲料が推奨されます。これは、汗で失われるナトリウムを補い、体内の水分とミネラルのバランスを保つためです。糖分は腸管の水分吸収を助けるため、効率的な水分補給には有効ですが、糖分が多すぎると口内環境が酸性に傾き、虫歯のリスクが増します。

虫歯は、歯の表面が酸によって溶けることで発生します。糖分を含む飲み物を頻繁に摂取すると、口内のpHが低く保たれ、酸性の時間が長くなります。これが歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こす原因となります。具体的には、スポーツドリンクや栄養ドリンクはpHが低いため、虫歯のリスクが高まります。

そのため、糖分を含む飲料を摂取した後は、水や糖分を含まない飲み物で口の中の酸性度を中和することが大切です。また、お茶の中でもポリフェノール(タンニン)の少ないものを選ぶと、歯の着色を防ぎつつ虫歯予防にも役立ちます。ウーロン茶や緑茶、紅茶はポリフェノールを多く含むため、歯に色素が付きやすいですが、ほうじ茶や麦茶は比較的ポリフェノールが少なく、歯の白さを保つのに適しています。

さらに、水分を多く含む食べ物も虫歯予防に効果的です。トマトやキュウリ、スイカなどの夏野菜や果物には多くの水分が含まれており、口内を洗浄する役割を果たします。また、にんじんや大根も意外と水分を含むので、積極的に摂取するのが良いでしょう。