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口臭の原因はなんですか?2020.10.20

Q. 口臭の原因ってなんですか。

 

口臭には大きく分けて5つの種類があります。

 

1つ目は生理的口臭です。

誰にでもあるにおいで、起床直後(起床時口臭)、空腹時(飢餓口臭)、緊張時(緊張時口臭)は特に口臭は強まります。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるためです。しかし、歯みがきで細菌やVSCが減少し、食事をしたり、水分を積極的に補給するようにすることで唾液量が増加すれば急激に口臭は弱まります。したがって生活習慣の改善でよくなり、治療の必要がありません。

 

また女性の生理・妊娠時などホルモンバランス変化に伴う口臭、乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老齢期、それぞれの年代固有の臭気(加齢臭)、民族的な口臭もあります。

 

2つ目は飲食、嗜好品による口臭

ニンニク、ネギ、酒、タバコ等による口臭は一時的なもので、時間の経過とともに臭いも無くなりますので治療の必要はありません。

 

3つ目はストレスによる口臭です。

ストレスにより唾液の量が少なくなると口の中が臭くなります。

 

4つ目は心理的口臭です。

自分自身で臭いがあると思い込むことです。

 

5つ目が病的口臭です。

鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があると言われています。

お口の中に原因がある場合は治療することで改善することができます。

 

歯周病や虫歯も口臭の原因になります。

歯周病は初期においては痛みもなく自覚症状がほとんどありませんがほっておくとどんどん進行します。病気が進行すると歯ぐきからの出血に膿が混じってくるようになり、口臭もひどくなってきます。

 

むし歯は独特の臭いを持っています。歯垢(しこう)が付着してくると歯を磨いてもなかなかきれいにとれません。そのためにむし歯ができます。食べかすやむし歯菌が、虫歯の穴の中にたまり臭いがきつくなり、口臭の原因になります。
小さなむし歯で口臭が強くなることはありません。しかしむし歯が進行してくると次第に口臭がきつくなってきます。神経まで侵され神経が腐ると、強烈な臭いがします。

 

また歯にかぶせた金冠が古くなって穴が開いたり、すき間ができたりすると汚れがたまり易くなります、また歯にかぶせた金冠の金属材質が体質に合わない場合があります。これらがあると口腔内が不潔になります。痛みがないために悪くなっていても気がつきません。意外と口臭の原因になっている場合が多いものです。

 

 

歯周病や虫歯だけでなく、歯垢や歯石がついている場合も口臭がひどくなる原因の一つです。しっかり治療することで改善するケースもありますので気になる方はお気軽にスタッフにご相談ください。