- 歯の着色が気になります。2017.08.29
歯の表面はツルッとしているように見えますが、実際に顕微鏡で見ると目には見えないような溝や穴が無数にあります。これらの溝や穴に食べ物や飲み物の色素が入り込むと歯の着色になります。
食べ物や飲み物の色素とは、代表的な飲み物だとコーヒーや紅茶、お茶、ワインやカレーなどがあります。それらには、タンニンと言われる色素や渋みの元となるものが入っています。これらを摂取することで表面にタンニンがつき、それが残留することで歯の黄ばみとなってしまうのです。嗜好品をよく摂る人、歯垢などの汚れが溜まりがちな人、歯並びが悪い人、研磨材の入ってない歯磨き粉を使用している人、唾液が少なく口の中が乾燥している人は着色が付きやすいと言われています。
当院では、お口の中の状況に合わせてPMTC(表面清掃)やクイックジェットでクリーニングを行なっております。歯の着色自体は健康に害を及ぼすことはありませんが、着色を取ろうと歯ブラシでゴシゴシ強く磨いてしまうと歯や歯ぐきを必要以上に傷つけてしまい、知覚過敏や歯ぐきに傷が付いてしまう原因となります。「すぐに着色する」という人は、日頃口にしている食べ物や飲み物で色の濃いものが多くないか見直してみたり、歯の表面が歯垢や歯石などでザラザラして着色しやすくなっていないか確認してみてください。